Z1608 Edun
Z1608 Edun
Xena Z1608 Edun は、5つの Ethernet メディアレート (1.6Tbps, 800Gbps, 400Gbps, 200Gbps, 100Gbps) に対応した ValkyrieCompact 専用テストモジュールです。

特徴
- 1.6TbE/ 800GbE/ 400GbE/ 200GbE/ 100GbE テストモジュール
- 5種類の Ethernet メディアレートに対応 (1x 1.6TGbps, 1x 800Gbps, 2x 400Gbps, 4x 200Gbps, 8x 100Gbps)に対応
- 高度な物理層テスト
- トラフィック生成と解析
- 3年間のハードウェア保証・ソフトウェアアップデートービスを提供
1. 半導体チップテスト
テラビットイーサネット向けの新しい半導体デバイスのテストは、レイヤー1から始まります。基本的な立ち上げテストの後、次は信号整合性テストに進みます。
半導体チップは、完全なトランシーバーではなく、SMAコネクタやその他の高速RFコネクタのみを備えたテスト用のプリント基板上でテストされます。
PRBS(Pseudo Random Bit Sequence)を使用することで、デバイスの全体的なBER(Bit Error Rate)性能を検証できます。
ただし、FEC、PCSレーン配分、アライメントといった各サブモジュールの機能を検証するには、個別にテストする必要があります。
これには、FECシンボルエラーなどの特定のエラーを意図的に挿入し、デバイスがこれらのエラーを正しく処理できることを確認することで実現できます。
チップがPHYと共にマウントされている場合、C2M(Chip to Module)イコライザーとCMIS-LT(Common Management Interface Specification - Link Training)をテストして調整することも重要です。
また、レイヤー1テスト後にフレーム転送、MACアドレス学習、レイテンシ、ジッター、VLAN、QoSなど、スイッチのレイヤー2性能を検証することが重要となります。
ベンチマークのはじめとして、RFC2544とRFC2889が有用です。どちらも、本製品に付属のソフトウェアのテストスイートで試験可能です。
2. ケーブルとトランシーバーのテスト
ビットレートがレーンあたり224Gに上昇することで、DAC、アクティブケーブル、及び様々なタイプの光トランシーバーを適切にテストすることが重要になります。
アクティブケーブルはパッシブDACの伝送距離を延長できますが、イコライザーも搭載されており、様々な速度と伝送距離においてBERを最適化する調整が必要です。
LPO(LinearPluggable Optics)やLRO(Linear ReceiverOptics)といったトランシーバーは、長距離伝送時の信号劣化の補償をホスト側のイコライザーに依存しています。
これらの光トランシーバーには通常DSPが搭載されていないため、ホストPHYにおけるイコライザーの調整がさらに重要になります。
手動のイコライザー調整は煩雑な作業かつ時間がかかり、CopperかOpticalかを問わず、各リンク構成の最適化のために何時間ものテストが必要になります。
本製品は、光ケーブルおよびアクティブケーブルのイコライザーテストを迅速かつ効率的に実行できる自動テストシーケンスであるXOAを使用することで、プロセスが合理化され、手作業による負担が軽減されます。
画像は2台のZ1608 Edunトラフィックジェネレータを使用したテスト例が示されています。テストは1台のトラフィックジェネレータでイコライザーを調整してPRBSを生成し、もう1台のトラフィックジェネレータでBERを計算し、一度に1方向ずつ実行されます。
3. ネットワーク機器のテスト
1.6Tbpsをサポートするソリューションを開発するネットワーク機器メーカーにとって、スイッチとNICのレイヤー1-3機能の検証は非常に重要です。
しかし、現実的なトラフィックパターンと負荷状態のワイヤスピードでのエミュレートは、大規模なテストネットワークを構築せずに効率よく行うことは困難です。
そのため、Z1600 Edunは、最小限のネットワーク構築で機能、パフォーマンス、及びマルチベンダーの相互運用性の検証に有用です。
下図は一般的な「スネークテスト」です。2つのトラフィックジェネレーターを使用してスイッチ上のすべてのポートをテストします。
| インターフェース仕様 | |
|---|---|
| 対応メディアレート | OSFP-1600 : 1.6Tbps, 800Gbps, 400Gbps, 200Gbps, 100Gbps |
| テストポート数 | 1x 1.6TbE, 1x 800GbE, 2x 400GbE, 4x 200GbE, 8x 100GbE |
| インターフェースオプション |
OSFP-1600 ケージ 224G SerDes – Line Code / IEEE/ETC*
112G SerDes – Line Code / IEEE/ETC*
* ETC = Ethernet Technology Consortium |
| I2C RX/TX トランシーバ アクセス速度 | 最大1MHz(実際の速度はトランシーバーモジュールに依存します) |
| Clock Input/Output |
2.048MHz、10.000MHz、156.25MHz、625MHzのクロック入出力をSMAコネクタ経由で外部機器に提供 オシロスコープのジッタ測定などに有用。 |
| External Transceiver I/O | XIO接続によるトランシーバーの直接制御 |
| Trigger And Sync | トリガー入力/出力および2台以上のZ1608 Edun(最大4台のEdunシャーシ)間の同期用SMAコネクタ |
| レイヤ1機能 | |
| Pattern Generation |
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| 物理符号化サブレイヤ | PCS仮想レーンからSerDesへのマッピング構成 |
| 前方誤り訂正(FEC) | RS-FEC KP (544, 514, t=15), IEEE 802.3 Clause 76 |
| FECエラーインジェクション |
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| 物理メディア接続層 |
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Reconciliation Sublayer (Local/Remote Fault feature) |
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| PMA エラーインジェクション | PMA層におけるミリ秒精度での繰り返し可能なエラーインジェクション |
| Link Flap | ミリ秒(ms)単位での精度を保った単発または継続的なリンクダウン |
| イコライゼーションコントロール |
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| Signal Integrity Analysis | PAM4変調信号品質解析のための高度な信号完全性ビュー |
| PPM Sweep | linear or step sweep +/- 100 ppm |
| 送信エンジン | |
| トラフィック生成 |
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| 送信ラインクロック調整 | -100~100 ppm(1 ppm単位で設定可能、全ポート共通) |
| 発振器特性 |
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| 送信コントロール |
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| ループバックモード |
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| ポート送信スケジューリングモード |
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| ストリームプロファイル |
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| ストリームヘッダータイプ |
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| ストリームモディファイヤ |
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| レイヤ2エラーインジェクション |
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| マルチキャスト |
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| ARP/NDP/Ping |
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| LLDP |
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| 送信統計 |
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| パケットスケジュールモード |
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| 受信エンジン | |
| トラフィック受信能力 | ポートあたりの追跡可能なRxストリーム数:2016(ワイヤースピード) |
| 受信統計 |
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| 遅延計測 |
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| ジッター計測 |
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| トラフィックフィルタ |
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| フィルタ統計 | フィルタ毎:RX Mbit/s、パケット/s、パケット数、バイト数 |
| キャプチャ機能 |
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| ハードウェア仕様 | |
| 寸法 |
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| 重量 | 13.89 lbs (6.3 kg) |
| 環境 | 動作温度:10~35℃。保存温度:-40~70℃。湿度:8%~90% |
| 消費電力 |
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| 規制 | FCC (米国)、CE (欧州) |
| ユーザーインターフェース |
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| コネクタ挿入数 | Z1608 Edunモジュールには、最適な信号完全性と性能を実現するため、高品質な224Gbps対応電気式OSFPコネクタが搭載されています。これらのOSFPコネクタは、最適な信号完全性が保証される最小1000サイクル(挿入回数)をサポートします。 |


