STINGA Monitoring System

STINGA Monitoring System

IP系 試験・測定・監視・検証機 レガシーネットワーク系 試験・測定・監視・検証機

 

STINGA Monitoring Systemは、テレコムネットワーク内の複数の拠点にプローブを配置し、TDM (T1または E1)およびEthernet回線上で伝送されるSS7(共通線信号方式 #7)やSIPなどのシグナリングメッセージをキャプチャしてCDR(Call Detail Record)を生成し呼単位で管理します。オペレーションルーム等から生成されたCDRにアクセスし、レポートを作成することができます。また、SGWを介してSS7からSIPやSS7 over TDMからSIGTRANにシグナリングメッセージが変換される場合でも、その双方をキャプチャすることで、本製品のCorrelation 機能を使用して1つの呼として管理することができます。

さらに、STINGA NGN Monitorと合わせて使用することで、一元から任意のプローブの任意の回線上で伝送されるシグナリングメッセージの各レイヤを完全にリアルタイムでモニタすることや呼毎に整理されたCall Traceも可能です。

優れたコストパフォーマンス
テレコムに特化した完全なモニタリングシステム
ネットワーク規模の成長に合わせて、容易に拡張可能
複数のプロトコルによるシグナリングメッセージ(SS7とSIPなど)にまたがる呼を呼単位でトレース
トップダウンでのネットワーク解析を提供
リアルタイムで任意の回線上のメッセージを完全にモニタ
複数のプローブでキャプチャした呼情報を一元管理
KPI/KQIレポートジェネレータ(カスタマイズ製品)でネットワークの状態を容易に把握
本システムは大きく分けて次の3つの要素で構成されます。
  • プローブ:
T1, E1または Ethernet回線インタフェースを有し、シグナリングメッセージをキャプチャします。また、キャプチャしたメッセージを解析しxDR(呼情報)を生成します。
  • セントラルサーバ:
各プローブで生成されたxDRにアクセスし、その情報を保存します。また、呼が複数のプロトコルによるシグナリングメッセージにまたがっている場合は、関連付けを行い管理します。さらに、クライアントからの要求に応じてフィルタリングを行い、レポートの基になる情報を生成します。(セントラルサーバはプローブと同じサーバーにインストールすることが可能です)
  • クライアント:
セントラルサーバにアクセスし、呼の統計情報を表示、レポートします。また、任意のプローブの任意の回線にアクセスし、リアルタイムでシグナリングメッセージをモニタします。

マルチ・プローブ/マルチ・ユーザーの例

STINGA NGN Monitorを用いて任意のプローブの任意の回線にアクセスし、当該回線上で伝送されるシグナリングメッセージを解析することができます。解析は、WireShark(R)のように時系列に受信したメッセージ順番に表示するほか、呼が発生する毎にその呼に関連するメッセージのみを表示していくコールトレース解析も可能です。時系列での表示では、呼に関するメッセージ以外のメッセージ(網管理信号など)もキャプチャし解析できます。
コールトレース・リアルタイムモニタの例(上段の赤い下矢印は終了呼、緑の右矢印は通話中の呼を示しています)
※ 対応プロトコルについては下段をご参照ください

レポート・ジェネレータには標準のxDRレポート・ジェネレータと、カスタマイズ専用製品のKPI/KQIレポート・ジェネレータの2種類があります。

xDRレポート・ジェネレータ
xDRレポート・ジェネレータは、セントラルサーバに保存されているxDRファイル(1ファイル/時間)にアクセスし、ユーザーが指定する日時(例えば2011年7月1日の19時台と20時台等)に発生した呼の統計を表示します。表示される統計値の項目はプロトコルにより異なります。(下図はISUP Callレポートの事例です)

表示された呼情報は、さらにフィルタを使用した絞りこみや任意の項目でソートして表示させることができます。また、任意の項目でグループ化して表示させることもできます。

表示された情報は、pdf、csv、xls形式で出力することができますので、後の統計解析にも便利にご利用いただけます。

セントラルサーバに保存されるxDRには生データを含みますので、この画面からSTINGA NGN Monitorを呼出し、表示中の呼に関するメッセージをプロトコルレベルで解析することができます。(コールトレースレベルでの解析も可能です)

xDRレポート・ジェネレータでは、1コール(呼)1行で表示されます。

着番号毎にグループ化した表示例

着番号”12345629”で表示フィルタを行った例

PDF形式でのレポート出力
(着番号毎にグループ化した例)

※ xDRの生成が可能なプロトコルについては下段をご参照ください。

KPI/KQIレポート・ジェネレータ
xDRレポート・ジェネレータの機能に加え、各呼の統計情報を数値テーブル、グラフおよびダッシュボード等を用いて多彩に表示します。予め設定しておいた閾値を越えると警告を行うことができます。本レポート・ジェネレータはカスタマイズ製品です。

KIP/KQIレポート・ジェネレータの表示画面例

リアルタイムモニタに対応したプロトコル一覧です。

  • SS7 (ITU/ETSI/ANSI/Japanese/Chinese)
    • MTP, ISUP, IUP, BICC, SCCP, TCAP, MAP, CAP, SMS, IS-41
    • INAP: Core INAP, INAP CS1, INAP CS2, Ericsson/Alcatel Core INAP, Siemens INAP,
      Ericsson/Alcatel INAP CS+, BT INAP CS+, Ericsson Light Weight INAP
  • SIGTRAN
    • M2PA, M2UA, M3UA, IUA, SUA, DUA, V5UA
  • SS7 over RUDP
  • SIP, SIP-T/SIP-I
  • SDP
  • STUN
  • H.323
    • H.225.0 (Q.931, RAS)
  • MGCP, Megaco/H.248
  • T.38
  • RTP, RTCP
  • ISDN PRI/BRI (Euro ISDN), Q.SIG, DPNSS/DASS2
  • V5.1/V5.2
  • GSM/CDMA Abis
  • GSM/CDMA A: BSSMAP, DTAP
  • GPRS Gb
  • GPRS Gi/Mb: DIAMETER and RADIUS
  • GPRS Gn/GP: GTP’, GTP-U, GTP-C
  • GPRS C/D/E/F/Gc/Gd/Gf/Gr/Lg/Lh/MM5/Vx: MAP
  • GPRS Gs: BSSAP+
  • UMTS Nb, Iub, Iur, IuCS: ALCAP
  • ATM AAL5
  • SAAL (SSCOP, SSCF)
  • PNNI, AINI
SS7 ネットワーク (SS7 over TDM, SS7 over IP, SS7 over RUDP, SS7 over RTP)
  • ISUP
  • TCAP
モバイルネットワーク
  • GPRS
  • GSM A
VoIPとIMSネットワーク
  • H.323 (H.225.0)
  • SIP, SIP-T/SIP-I
  • MEGACO/MGCP
  • DIAMETER/RADIUS
  • DNS/ENUM
  • GTP