Message Automation & Protocol Simulation (MAPS™) 5G N4 Interface Emulator は、3GPPで定義されているPFCPメッセージとシグナリングのエミュレートが可能です。

上図に見られるように、N4は制御・ユーザプレーン分離（CUPS）アーキテクチャの参照点です。
PFCPは、SMFとUPF（User Plane Function）の間のN4 参照点上にあります。SMFは、PCFから得たパケット処理、転送、使用レポートに関する規則をUPFに伝え、5GコアネットワークにCUPSを実装し、制御プレーントンネル管理とユーザープレーンPDU（Protocol Data Unit）セッションを提供します。
MAPS™ 5G N4は、SMFとUPFのノードをエミュレートしてテストすることができます。5G N4インターフェースのSMFは、主にUEのPDUセッションを管理しており、PDUセッションの確立、変更、解放が含まれます。CUPSアーキテクチャのUPFは、ユーザデータの処理と SMFへのトラフィック使用データを管理します。

CP機能は、PFCPセッションコンテキストの確立、変更、削除、およびUPFでのパケット処理、転送、使用状況レポートに関するプロビジョニング ルールにより、UP機能でのパケット処理を制御します。
N4インタフェースレベルでは、SMFおよびUPFノードが、特定のN4セッションに関連しない項目の管理および確立に使用されます。

SMFとUPFのエミュレーションのほか、エミュレータはエラートラッキング、リグレッションテスト、コンフォーマンステスト、ロードテスト/コール生成をサポートします。5Gインターフェイスのテスト対象に対して、あらかじめ定義されたテストシナリオを、制御された確実な方法で実行可能です。また、MAPS™ 5G N4 Interface Emulatorは、メッセージエディタ、スクリプトエディタ、プロファイルエディタなどのユーティリティをサポートしており、メッセージやパラメータを使って新しいシナリオの作成や既存のシナリオの変更ができます。

MAPS™ 5G N4サポート機能

• Mobile Traffic Core - GTP(ETH101)ライセンス購入でユーザープレーンのパケット送受信をサポート
• Mobile Traffic Core - Gateway (ETH102) ライセンス購入で5G および LTEネットワークのユーザープレーンのゲートウェイトラフィックのシミュレーションをサポート

MAPS™ 5G N4テストの特徴

• 5Gコアネットワーク機能（SMFおよびUPF）のエミュレーション
• 5Gのコントロールプレーンとユーザープレーンをサポート
• モバイルトラフィック、パケットトラフィックを含むトラフィックタイプをサポート
• PFCP（有効/無効）メッセージの生成と処理
• スクリプトとメッセージエディタを使用したコールフローとメッセージテンプレートのカスタマイズに対応
• スクリプトによる送信と自動受信に対応
• GTPトラフィック（GTP User Plane Data）、HTTPトラフィック生成機能をサポート
• コール統計とイベントステータスの提供
• 自動化、リモートアクセス、スケジューラによる24時間365日のテスト実行