音声品質測定システム

音声品質測定システム

IP系 試験・測定・監視・検証機 レガシーネットワーク系 試験・測定・監視・検証機

 

GL Communications社の音声品質測定システムはアナログネットワーク、VoIPネットワーク、モバイルネットワークなどのネットワークの音声品質の測定が可能です。
これらのネットワークに接続し音声品質システムが呼制御を行い通話パスを接続します。
単一ネットワークだけでなく複数のネットワーク間の接続でもエンド・ツー・エンドでの音声品質野測定が行えます。
音声品質システムで接続できるインタフェースは、FXO(アナログ電話)、ハンドセット、Bluetooth(モバイル端末)、音声入出力ジャック、PTTとLANインタフェースを有するシステムです。
音声品質測定システムは、測定対象となるネットワーク、ルータやPBXを含め測定します。
測定は、準備された基準音声を送信、受信側で録音し基準音声との比較をし音声の劣化を測定します。

Dual UTA HD

本体にPCを接続し測定結果をPC側で処理するタイプ

VQuad Probe

本体にソフトウェアライセンスが組込まれたタイプ(PC内蔵イメージ:OSはWin10)

同一拠点での、PSTN←→PSTN間の測定、モバイル通信網←→モバイル通信網間の測定例です。
使用する機器は、Dual UTA HD、VQuad ProbeHDどちらかの機器でも基本的には同じ動作となります。

PSTN←→PSTN間の測定

  • 装置のFXOコネクタへアナログ回線を接続
  • ch1よりch2に接続された回線の番号にて発信
  • ch2側にて着信応答し通話状態
  • 基準音声を送信・受信し回線の状態を測定
  • 測定結果をVQTにて解析(音声劣化状態・遅延など)
モバイル通信網←→モバイル通信網間の測定

  • ch1・ch2、使用するモバイル端末とBluetoothで接続
  • ch1よりch2に接続された回線の番号にて発信
  • ch2側にて着信応答し通話状態
  • 基準音声を送信・受信し回線の状態を測定
  • 測定結果をVQTにて解析(音声劣化状態・遅延など)

2拠点での測定(FXOの場合)

例えば、東京と大阪で双方が離れた場所での測定

測定は同一拠点の場合と同じです。但し、使用するチャネルはそれぞれ1チャネル
東京・大阪の両拠点にVQTがインストールされている場合は、その場にて測定結果の解析
例えば、東京のみの場合、大阪での測定結果(ファイル)を東京へ送り、東京にて測定結果の解析


DualUTA HDは、基準音声や劣化音声の入出力に必要な様々なインタフェースを2ポートずつ搭載したアナログ音声レベルでの音声品質測定用のハードウェアです。DualUTA HDは、以下のインターフェースを有します。

  • FXO (RJ-11)
  • オーディオ In Jack (φ3.5 mm 平衡音声入力)
  • 受話器ジャック(RJ-22)
  • Bluetooth (オプション:Bluetooth機能付きスマートフォンの呼制御と音声の転送に使用)
  • GPS In (位置情報の取得と他のDualUTA HDとの時刻同期)(*1)
  • GPS Out(他の機器へのGPS信号の配信)(*1)
  • PTT(トランシーバーのように、音声の送出時にTalkボタンを押す必要がある機器の制御)

(*1) GPSはオプションです。

FXO使用時は、DualUTAでオンフック、オフフックおよびDTMFの送受信ができます。また、Bluetooth使用時はATコマンドの送受信が可能です。従って、PSTNやモバイル網に対しては、自身で呼制御行うことが可能です。上記のインタフェースのいずれかを使用して音声の入出力ができ、DualUTA HD + VQaudもしくは手動で呼制御ができれば音声品質を測定することができます。例えば、Bluetoothもしくはヘッドセットジャックを使用して携帯電話と接続することで音声の入出力を行い、SkypeTM, LINE等SNS/アプリ系の無料通話ソフトを手動で操作して相手方と接続することで音声品質の評価を行うことができます。

VQuadは、DutalUTA HDを制御し呼制御や音声ファイルの送受信を行うほか、遅延(往復または片方向)測定、回線ノイズの測定を行うことができるソフトウェアです。DualUTA HDを使用する場合は、必ずVQuadで制御を行います。
強力なスクリプト編集機能を有しており、ワンクリックで測定を行いたい一連の動作を実行させたり、スケジュールを組んで自動測定を行わせたりすることが可能です。
さらにオプションの「SIP Call Control」を使用するとPCのLANポートを使用して、SIPプロトコルによる発着呼を行うことができます。

また、DualUTA HDにWindows PCとVQaudと機能を一体化させた「VQuad Probe HD」も用意されています。

VQuadの画面例

DualUTA HDにWindows PCとVQuadを一体化させた「VQuad Probe HD」

VQuad + VQTのプレゼンテーション(英語)が以下のリンクでご覧いただけます。
http://www.gl.com/VQT_VQuad_Presentation.html

VQTはITU-Tで定められたPESQまたはPOLQAアルゴリズムを用いて音声品質を客観的な数値(スコア)として計算し、表示するソフトウェアです。
VQuadで記録された伝送後の劣化した音声と、伝送前の基準音声を比較することで、音声品質のスコアを算出します。

VQTソフトウェアメイン画面

過去24時間の統計を表示することもできます

対応アルゴリズム

PESQ—ITU-T P.862 または
POLQA —ITU-T P.863

アルゴリズムはご購入のライセンスによります。、PESQ, POLQA双方を搭載することもできます。

VQuad + VQTのプレゼンテーション(英語)が以下のリンクでご覧いただけます。
http://www.gl.com/VQT_VQuad_Presentation.html