PacketStormの便利な機能

PacketStormには、実環境に近いIPネットワークのエミュレートを行ったり、ユーザーの開発、実験、検証作業を支援するための様々な便利な機能が用意されています。







フォークアイコン

PacketStormは、ユーザが設定を行ったネットワークのエミュレートを静的に行うだけでなく、フォークアイコンを用いてタイマやパケット数などをトリガ条件として、ネットワークのエミュレーション条件を動的に変化させることが可能です。これはまさに、時刻などによりネットワークの状況が大きく左右されるインターネットをエミュレート出来ることを意味しています。
下の図は、"Toggle Fork"機能を用いて、エミュレーション条件を変更している例です。この例では、パケット数をトリガとして、エミュレーション条件を変化させていますが、時間をトリガとすることも可能です。




以下の図のように"Bandwidth Fork"を利用することで、定義した範囲の帯域でエミュレーション条件を変更することもできます。


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さらに、 ToS Fork / DiffServ Fork 機能を使用することにより、 ToSフィールドやDiffServフィールドの優先度ごとに障害 (Impairment)などを設定することが出来ます。この機能を利用することにより、優先度の高いパケットは遅延を少なく設定し、優先度の低いパケットは遅延を多く設定するようなことが可能となります。本機能を用いることにより、各キャリアが設定しているQoSをエミュレーション可能です。


また、以下の図のように"Bandwidth Fork"を利用することで、エミュレーション条件を入力される帯域で変更することも可能です。








サブモデル

複数の障害要素が複雑に絡んだリンクを1つのクラウドにまとめ、保存、読み込みを行うことができます。 作成したクラウドをダブルクリックするといつでも各障害等のパラメータを変更することができます。







Bandwidthプローブ

リンク上の任意のポイントの平均スループット値や通過したパケット量を表示します。





パケットタップ

リンク上の任意の位置で設置した、"PTap Start"と"PTap Stop"間を通過すパケットの統計値を表示します。また、これらの値はリアルタイムにグラフ上にプロットさせ表示することもできます。








CODEC
MOS値やR値を表示させるための7種類のCODECタイプを選択できます。また、クオリティー評価の選択肢として「Listening」(聴音品質)、「Conversational」(会話品質)が用意されています。








リンクステータス表示

エミュレートしている各リンクごとの、パケットドロップや遅延、R値、MOS値を表示します。また、リアルタイムでこれらの値をグラフにプロットすることもできます。




パケット通過モード

PacketStormでは、2つのインターフェース間を通過するパケットに対し、そのパケットを次の3つのモードのいずれかで転送します。

1) ブリッジモード :PacketStormは障害等を印加しながらブリッジのように振舞います。

2) ポートミラーモード:2つのインターフェース間を単なる伝送路として扱い、障害等のみ印加します。

3) ルーティングモード:2つのインターフェース間で静的なルーティングを行います。






 
Packet Tap

In Bytes / In packets は PTap Startアイコンを通過するパケット量を、Out Bytes / Out Packetsは PTap Stopアイコンを通過するパケット量を示します。また、PTap Start / Ptap Stop間の1秒当たりの平均パケット量やドロップ率、遅延および通過パケットがRTPパケットと想定した場合の品質を表示します。








Proxy Arp

PacketStormに実装された物理ポート毎に設定が可能です。
Proxy Arpを有効にするとそのポートは、受信する全ての
Arpリクエストに対して応答します。







パケットジェネレータ(オプション)

TCP,UDPまたはICMPパケットを生成します 。送信元、送信先のIPアドレス、ポート番号を指定できる他、パケット長やパケットレート(最大100パケット/秒)の設定が可能です。








パケットアナライザ(オプション)

リンク上の任意の場所でパケットの解析がおこなえます 最大4箇所にアナライザを設置できます。










 
パケットレコーダー(オプション)

最大16箇所でパケットをキャプチャし、保存することが可能です。このオプションは、上記のPacket Analyzerオプションが必要になります。








トラフィックコンディショニング(オプション)

Wght/Prtアイコンを使用することでネットワークキューを作成することができます。

エミュレートするキューには、LBF, TBF, SFQ, FIFO, PFIFO, RED, WFQ, WRRおよびRRがあります。









キャプチャアンドリプレイ(オプション)

Network Capture and Replayは、PacketStormの管理用ポートととリモートネットワークデバイス間の遅延、及びパケットロスを測定します。キャプチャ完了後、遅延とパケットロスのパラメータがCloudアイコンに記録されます。このアイコンを使用することで、実環境に近いエミュレーションが可能になります。








TIA-921 and ITU G.1050 (オプション)

このオプションは、TIA-921及びITU G.1050で規定されているネットワークモデルで、マルチメディアのパフォーマンス検証を行うためのエミュレータオプションです。このオプションを利用することで、1,064のテストシナリオを自動的に実行することが可能となります。 様々なネットワーク環境におけるトリプルプレイ対応機器などの検証にご利用いただけます。









データリプレイ (オプション)

パケットアナライザで取得したデータ、または他の互換性のあるキャプチャファイルからパケットを生成します。キャプチャしたデータは、タイムスタンプどおりに送出できる他、「できるだけ早く」または指定の伝送レートで送出することもできます。








インサートデータ(オプション)
 
IPヘッダの後のオフセット位置に1~4バイトのデータを挿入します








デリートデータ(オプション)

IPヘッダの後のオフセット位置から1~4バイトのデータを削除します







Ethernetジャンボパケット(オプション)

ギガビットイーサネット インターフェースモジュールに対して、9,000バイトまでのジャンボパケットを通過させ障害等を印加できるようにします。