概要
Citrix WANScalerは、WANを介した拠点間の通信パフォーマンスの向上を提供する、WANアプリケーション・アクセラレータです。
ネットワーク、データの状況に応じたダイナミッックなアクセラレーション手法により、例えサーバーが数1000キロ離れた場所に設置されていたとしても、快適なアプリケーションレスポンスをリモートユーザに提供する事が可能です。
- 特殊通信圧縮技術により、効率的な通信が可能
- アプリケーションごとに、最適な圧縮通信技術を提供いたします。
- CIFS のアプリケーションレイヤの最適化も可能です。
- 既存ネットワークの設定変更を最小限に抑え導入可能
- 既存のルータ、ファイアウォール、個別の通信に於ける識別子などを変更せず導入する事が可能です。
- 運用しているQoSポリシー(例:ToS/DiffServe)を、そのまま利用する事も可能です。
- オートディテクション/トポロジーフリーによる導入が可能
- 対向のWANScalerを独自技術により自動で検知する事ができます。また、柔軟なトポロジー構成による導入が可能です。
- WANScaler クライアント
- SOHO/モバイルユーザからの利用も高速にする事も可能です。
マルチコンベンション
① 入力データフローを解析(フローパターンがヒストリ情報に有るか解析)
② 入力データフローを新規ヒストリ情報とするため、データの圧縮保存を実行
③ ヒストリデータを参照し、マッチングデータが有れば転送データを省略
④ 転送データを圧縮(複数のアルゴリズムを用い転送データを圧縮)
⑤ 最適化されたフローとして送出
②、③、④ は選択的に実施されます。順番としては①.のフロー解析を行った際に、マッチングデータを参照します。マッチングデータが無ければ、②のように新規のヒストリ情報として保存し、存在すれば③の最適化処理が実行されます。フロー解析の結果、マッチングエントリがない場合には④が適用されます。
① 通過するデータを独自のタイミングで切り出します。
② ブロックに分割 します(可変長ブロック)
③ ブロックに対応付けた辞書(変換表)を作成し、L2キャッシュ/RAM/HDD に保存します。
(対向する WANScaler で相互保有)

④ 圧縮後のデータストリーム
既存のブロックと同じデータが来たらブロックデータの代わりにタグ情報だけを送ります。
TCP通信最適化技術
- 遅延の大きいWAN通信上でのデータやり取りの回数を少なくし、遅延の影響を抑える事ができます。
- TCP のやり取りを非同期で制御し、データの送信開始を早め、サーバやクライアントそれぞれの通信からの解放時間も早める事ができます。
WANScalerの導入
- インラインモード (In-Line Mode)
- WANScalerのNICの帯域を LAN/WAN 別に独立させる事が可能です。
- 全てのTCPトラフィックを高速化対象(任意に除外もできる)とし、ICMPやUDPは対象外とさせる事ができます。
- ルーターやアプリケーション等の変更をせずに、導入する事ができます。
- FTW(Fail To Wire)機能により、電源断時にケーブルワイヤとして自動的にバイパス化する事が可能です。
- バーチャルインラインモード(Virtual In-Line Mode)1アームモード
- 任意のアプリケーショントラフィックだけをWANScalerに転送し、高速化および最適化する事が可能です。
- WCCPv2プロトコルを適用し、WANScalerに対するヘルスチェックが可能です。
拠点間通信で一般的に採用されているポイントツーポイント形式、一拠点集約化などのケースで採用されているハブアンドスポーク形式、またバックアック通信を考慮したメッシュ形式など、柔軟にトポロジーを構成する事ができます。
WANScalerを導入し、各支店〜本社間でのWAN通信の高速化および最適化、SOHOまたはモバイルワーカなどにおける利便性の高い通信、データセンタ間などでの高速バックアップ通信環境などを構築する事ができるようになります。
WANScaler アプリケーション通信高速化の導入効果例
パフォーマンス改善度 ■ WANScaler導入前 ■ WANScaler導入後
平均レスポンスタイム(秒)
CIFS高速化
WAN上での頻繁な CIFSパケットの最適化によりリモートファイルシステムへのアクセスを高速化 する事が可能です(データブロックの先読みも実施)
CIFS 高速化アプリケーション例:
- ファイルシステムアクセス: ドラッグ/ドロップ, リード/ライト, ディレクトリーブラウズ
- アプリケーション: Microsoft Office, ファイルシェア, プリントシェア, バックアップ
- プラットフォーム: Windows, Linux, Mac, EMC, NetApp
リモートにいながら、LAN上のようにファイルにアクセスする事が可能
WANScaler CIFS高速化パフォーマンスの導入効果例
パフォーマンス改善度 ■ WANScaler導入前 ■ WANScaler導入後
トランザクション完了までのラウンドトリップ回数
製品ラインナップ
WANScalerアプライアンス製品のラインナップでは、幅広いネットワークの規模および特定のニーズに対して対応できるよう、スモールブランチモデル、ラージブランチモデル、データセンタモデルを ご用意しておりますので、企業規模に適したモデルをご選択していただく事ができます。
WANScalerクライアントは、ハイパフォーマンスで豊富なWANアクセラレーション機能をSOHOオフィス、モバイルユーザに提供する事ができる、 WindowsPCに導入可能なソフトウェアクライアントです。WANScaler 8500/8800 シリーズのデータセンタモデルと連動し、包括的なWANアクセラレーションを実現する事ができます。
WANScaler対応表
WANScaler
型番 |
最大高速化帯域 |
推奨端末数 |
最大WANScaler
クライアント数 |
| 8310 |
1Mbps |
50 |
N/A |
| 8320 |
2Mbps |
75 |
N/A |
| 8510 |
5Mbps |
150 |
150 |
| 8520 |
10Mbps |
250 |
250 |
| 8530 |
20Mbps |
500 |
500 |
| 8540 |
45Mbps |
750 |
750 |
| 8810 |
45Mbps |
1,000 |
1,000 |
| 8820 |
155Mbps |
10,000 |
1,000 |
|